塾員 in 台湾
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HIROMORI GROUP   
  台湾広森国際股イ分有限公司・董事総経理    柴山 晴哉 氏



Profile 1954 岐阜県生まれ
1977 慶応義塾大学法学部政治学科卒
経歴: 1977〜86 豊田通商株式会社 繊維貿易部門
1987〜現在 台湾廣森国際()有限公司 董事総経理
広森国際(股)有限公司 董事総経理
廣森諮詢(上海)有限公司  董事総経理
廣森国際有限公司(香港)  董事
易達順廣森有限公司(マレイシア) 董事          
潟qロモリコーポレーション(日本) 執行役員


 今回の「塾員in台湾」にご登場いただくのは、台湾、中国(上海、香港)、マレーシアを舞台に、ギフト演出で消費者の購買心をくすぐる“陰の仕掛け人”として大活躍の、柴山晴哉氏です。月に数往復されるという台北と上海にまつわるお話や、大学時代の「馬・ゼミ・オーストラリア」についての思い出話など、思わず微笑んでしまうエピソードも交えて、沢山の質問にお答えいただきました。座右の銘であるという“Think Globally & Act Locally”を、まさに実践されている柴山氏。幾つもの国を掛け持ちしても、仕事を成功に導く秘訣が隠されている今回の「塾員in台湾」、皆さまどうぞお楽しみください!



-現在のお仕事について教えてください-

 ギフトをビジネスからパーソナルまで幅広く企画・制作するヒロモリグループの持ち株会社である潟qロモリコーポレーションで海外事業開発を担当し、アジア4ヶ国にある現地法人の経営支援や加盟する欧米業界団体との交流窓口をいたしております。どちらかというと皆様の会社の製品やサービスの販売促進をお手伝いするという裏方的な仕事の特質上、社名や企画・制作品名がほとんど表に出ることはないのですが、古くは、日本航空さんが初めて国際線を就航された際に使われた鶴のロゴマーク入りショルダーバッグやトヨタ自動車さんがトヨペットクラウンを新発売された時のお買い上げ記念ミニチュアレプリカ等を企画・制作させていただいたのが弊社で、お蔭様で今年で創業57年を迎える日本のビジネスギフト業界ではパイオニア的存在です。
 
 アジアでは、香港・台湾・マレイシア・中国上海の4カ国に法人拠点を置き、中国内の6都市に商品ソーシングとQCを行う事務所拠点を持ち、その運営支援が私の任務となっており、その中でも、主出資している台湾と上海両法人の経営・市場開拓支援のため、毎月、台北と上海を往復するという生活をいたしております。台湾担当は1999年からで6年が経ち、上海との兼務は2003からスタートし3年目に入りました。

赴任される前と後では、台湾についての印象はどのように変わりましたか?-

 実は、台湾に初めてまいりましたのは、前職の豊田通商時代で入社2年目の初めての海外出張で、今から26年前の1979年だったのですが、事前の知識は全くなく、それまで担当していた香港や米国に比べ、仕事のテンポが何てスローで日本的なんだろうというのが第一印象でした。



右: 1979.12 豊田通商台湾法人
豊田通商の台湾法人建台豊、当時の総経理劉昌隆先生と記念の一枚、ご本人は左端。


 また、ゴルフを始めて2年目、初めて海外でゴルフをしたのが台湾の新淡水高爾夫倶楽部で、まだ数々のホールで2桁を叩いており、人数合わせで参加したトヨタの会だったのですが、OUT7150ヤードでホールインワンをしてしまい、出張日当がすっからかんになってしまった思い出の場所でもあります。でも現職に移り、1999年に拠点を置いた時には、第2・第3世代が日本のみならず欧米への留学から帰国されて仕事の中核を担い、また、IT情報化の加速もあって、テンポ良く仕事に取り組めるようになってきたと感じています。
また、そういった中で昔ながらの情緒風情ある文化もうまく存続・調和されていて、オン・オフをすっきり切り換えられる素敵な所だなあと思っています。

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