第5便:  〜 台湾ゴルフコースの軌跡 〜


一、前書き

 私はゴルフと出会ってから、すでに10年経っていますが、未だに技術が未熟で、ボールが左に行ったり、右に行ったり、思った通りに飛んでくれません、しかし、これこそゴルフの楽しさになっているかもしれません。幼い時から、スポーツ万能とは言い切れませんが、野球をはじめ、バスケットボール、ラグビーなど、多数の球技運動をこなしてきました、なぜ止まっているボールを思う通りに打つのがそんなに困難になるのか、非常に不思議に思っています。

 台湾三田会のHP編集部より、ゴルフについての文章を要望されたとき、私はどのテーマを書くのか非常に悩みました。前回三三会の時、朝枝様から、ヒントを頂きまして、ゴルフのテクニックではなく、ゴルフコースというハード部分を皆様に紹介しようと決めました。

二、台湾ゴルフコースの歴史 

 台湾で最も古いゴルフコースと言えば、皆様がご存知のように、台湾高爾夫球場(老淡水)が1919年に開設されました。しかし、当時 6ホールしかありませんでした。1929年に18ホール完備され、一時27ホールがありましたが、1995年台北県政府との国有土地の問題で、また18ホールに縮小されました。
 1926年から台中大肚山、台南上庄、花蓮(1928)、高雄寿山(1935)、新竹(1938)が9ホールのコース、嘉義(1938)(6ホール)が続々と開設されました。
 1954年台北市内にも、9ホールのゴルフコースがありましたが、この台北市内唯一のゴルフコースが1974年に、現在の台北青年公園に変わってしまいました。この結果、台北市内からゴルフコースがなくなりました。その後、台中CCKコース(1960)高雄澄清湖(1961)林口(1965)新淡水(1967)新竹新豊(1968)北投国華(1970)藍鷹(1979)大屯(1980)台北球場(1983)長庚(1983)宜蘭礁渓(1986)高雄漢音山(1987)が開設されました。
 この時点 台湾では30個のゴルフコースの運営がされています。

 1990年代に入り、日本経済はバブルの崩壊が始まりましたが、台湾ではゴルフコースが逆に多数建設されました。1990年に林口第一、1993年に東華、翡翠、幸福、永漢、鴻喜大渓、楊梅第一、長安、1994年に美麗華、東方、再興、1995年に山渓地、関西老爺、立益、などがオープンしました。一番新しいコースは、2002年に開設された龍潭コースです。現時点で、台湾で実際プレーできるコースは、約60個になっています。


三、特徴あるコースとホール

  以下のものは 個人の意見で、あくまでも、ご参考まで

一番高い会員権コース :東方 (18ホール)約300万 NT$
:林口 (27ホール)約410万
:美麗華(36ホール)約420万
一番安い会員権コース :翡翠  約10万 NT$
一番広いコース :幸福  パー73 (東西区)
一番狭いコース :大屯  (OBが多い)
一番難しいコース :北海 (冬の時、風が強い)
:楊昇 (Fairwayが平らになっていない)
一番易しいコース :翡翠 (ボールが真直に飛ぶ場合)
:東方
一番体力が必要なコース :新淡水(アップダウンが険しい)
一番長いホール :桃園 (東区)一番ホール735ヤード パー6
一番短いホール :翡翠  11番ホール110ヤード パー3
10 島状グリーン :北海  18番パー5 幸福(西区)2番 パー3
11 一番高いプレー費 :東方  約3500元(平日)
12 一番安いプレー費 :翡翠  約2000元(平日)
:濱海  約1500元 (キャディーがいません)
13 一番漂亮なコース :翡翠 (景色が綺麗、17ホール 海が見えます)
:東方 (環境とキャディーの教育が整っています)
14 一番好きなコース :美麗華 (よくいいスコアが出せます)
15 一番嫌いなコース :翡翠 (土日18ホール約6時間かかります、設備とキャディーが整っていません

四、後書き

  ゴルフというスポーツはあまり年齢制限がないので、これからも自己挑戦の精神で、一生付き合いたいと思っています。飯沼副会長をはじめ三田会の皆様と一緒にゴルフをするのは非常に楽しくプレーできます、又、慶早戦という団体戦の中で、プレッシャーを抱えての競技も、非常に愉快なことです。今度皆様がゴルフをなさる時、私を忘れずに、誘って下さるようにお願いします。最後、本文章を書くにより、和田様に色々とご助言を頂き、深く感謝いたします。

                     平成2年大学院商学研究科
                           柯 孫達