陳文媛小姐の
日常台湾語講座
 

 
11.「台湾人の名前について」

 先日、「この台湾語講座で台湾語を勉強しています」、という嬉しいお便りを日本在住のMさんという女性から頂きました。Mさんから、台湾人の名前についていくつか質問を頂きましたので、今回はその質問にお答えしようと思います。


Q.日本では太郎、花子などの古典的な名前がありますが、台湾にもそういった名前はありますか?また、一目見て、性別がわかる名前にどういうものがありますか?

A. 台湾の年配者の名前で多いのは、男性の場合、「志明「志忠」「志誠「志宏」などでしょうか。「志」という文字が男性の名前に好んで使われたようです。女性では、「淑芬」「淑惠」「淑珍「淑慧」、「雅惠」「雅芬」「雅珍」「雅慧」、「秀玲」「秀如」などは年配の女性によく見かけられる名前です。「淑」「雅」「秀」という漢字が使われた場合、まず女性だと思ってよいでしょう。

また、日本の方が聞くと驚くような名前もあります。昔のことですが、台湾の田舎では、生まれてきた子どもが、
“男の子が欲しかったにもかかわらず女の子だった・・・” などという場合、その女の子に、“次は男の子を!”をと言う希望を込めて、「招弟」という名前をつけることがよくありました。
また同様に、「罔市」、「罔腰」という名前を女の子につける場合もありました。この「罔」という漢字には、「しょうがなく、半分諦める」という意味合いがあり、「市、腰」は台湾語の発音で日本語の「飼、養」にあたります。つまり、「罔市」、「罔腰」の名前には、共に、“しょうがないので育てる”、という意味がありました。

A. 台湾で姓名判断のようなものはありますか。

Q. あります。生まれた年月日、時間をもとに、その子に陰陽道の五行(木火土金水)の中で足りないものがあると判断されれば、それを補足するため、名前に木・火・土・金・水の文字を使うことがあります。現在では、男性の場合、枝 松  森 、女性は 淑 鈴 枝など、漢字の部位に木火土金水が使われている字を使うことが多くなりました。

A. 台湾では女性は結婚すると夫の姓の後に妻の姓をつけると聞いたことがあります。結婚すると姓はどのようになるのでしょうか。

Q.60歳以上の世代では、女性は結婚後、夫の姓の後に自分の姓をつけるという習慣がありましたが、今では夫婦別姓が一般的です。

A. 代表的な台湾人の姓の読み方(台湾語の発音)を教えてください。

Q. 以下の名前の発音を録音しましたので、どうぞ聞いてみてください。

  
・陳 ・林 ・黄 ・王 ・李 ・楊 ・張 ・許 ・高 ・蔡

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<参考に>  陳水扁先生 再生するにはプラグインが必要です
李登輝先生


ご質問ありがとうございました。皆さんも何か知りたいことがありましたら、陳までメールをお寄せ下さい。         


       


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 <陳文媛>

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